生活保護

社会・政治

 近頃在日外国人や帰国した中国残留孤児の生活保護の不正受給が問題になっていますね。

 先般、歌舞伎町で飲食店を経営する女が、年商がゆうに1億円を超えているにも関わらず、肝炎で働けないと称して何年にも渡って生活保護を受給し、しかも厳しい所得制限がある格安の都営住宅に住んでいたことが発覚しました。
 
 お馬鹿さんですねぇ。

 それだけの収入がありながら、さして高くも無い生活保護を不正にせしめたせいで、お縄になってしまうなんて。

 その程度の金のために前科者になってしまっては大損です。
 損得勘定が得意な人だったと想像しますが、根本的な損得勘定はできず、目先の利益に走ってしまったようです。

 以前には中国残留孤児が帰国し、中国から大量の親戚を呼び寄せ、その一族郎党だけで100人を超える生活保護を申請して問題になりました。

 生活保護は最後のセイフティ・ネット。

 それで私腹を肥やす輩が続出すると、本当に生活保護を必要としている人々にまで疑惑の目が向けられる可能性が出てきます。

 また、貧困ビジネスと呼ばれるものも悪質です。

 生活保護を受けるための方法を調べることさえできないオツムの弱いホーム・レスをかき集めて生活保護を申請させ、生活保護の大半をせしめてしまうヤクザどもがいるとは、全く呆れた話です。
 金持ちから金を盗もうとかだまし取ろうというのはよくあることだと思いますが、金など持っていないホーム・レスを鵜飼の鵜のように扱って公金をだまし取ろうとは、あんまり情けない魂胆で、泣くにも泣けず、笑うにも笑えません。

 生活保護というのは一種の劇薬のような面があると思います。

 本当に必要としている人がいて、それらの人々に支給するのは当然のことですが、悪意なく、困りに困って生活保護に駆け込んだ人でも、働かずとも生きていけるだけの金を月々もらえるとなれば、就労意欲が失せるのは当然で、しかしだからと言って生活保護制度を止めてしまうと飢え死にする人がでることも予想され、止めてしまうこともできません。

 劇薬と言うより麻薬に近いかもしれません。

 精神症状がひどい時、障害者2級に認定されれば、障害者年金が月17万円も支給されることを知り、それだけあれば贅沢しなければ食っていけると思い、精神科医に相談したことがあります。
 しかし主治医は、「そんなことは考えず、復職してきちんと給料をもらうことを考えましょう」と言って診断書を書いてはくれませんでした。

 その時はがっかりしましたが、復職して丸3年を超え、なお再発のきざしが見られない今になってみれば、障害者年金などもらわなくて良かったと痛感します。

 働かずとも金がもらえる身になれば、おそらく復職なんて考えず、生涯障害者年金で気楽に生きようと考えたことでしょう。

 まぁ、主治医にしてみれば、サラリーマンが半年休む程度の精神症状でその都度障害者手帳など持たせるわけにはいかない、と思ったのでしょうねぇ。

 私はしんどい最中だったので、自分は世界一重篤な精神障害者だ、くらい思っていたのですが、多くの患者を見ている主治医からすれば、軽いほうに見えたのかもしれません。

 私自身もまた、不正受給とは言えないかもしれませんが、働かずに食っていける方策を考えたくらいですから、生活保護の不正受給者とは五十歩百歩ですが、しかしだからこそ、不正受給者に対しては許しがたい思いに駆られます。

 真にやむを得ない場合を除き、人はすべからく自助努力によって食い扶持をかせぐ方法を探るべきで、安易に生活保護に頼ってはいけません。

 そうでないと、劇薬でもあり麻薬でもある生活保護によって、骨抜きにされてしまいますよ。


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