こんなこともあるんですねぇ。
今季無敗の絶対的エース、田中を先発させた楽天、第6戦で決めるつもりだったに違いありませんが、4点を失って敗れ、最終の第7戦に持ち込まれてしまいました。
ここは巨人を褒めるべきでしょうねぇ。
田中の心境は今、千々に乱れているのでしょうか、それとも連勝を続けなければならないというプレッシャーから解放されて、むしろ安堵しているでしょうか。
私のような者には想像もできませんが、きっと相撲にせよ、サッカーにせよ、将棋にせよ、勝負を生業とする一流のプレーヤーには、何か通じるものがあるのでしょうねぇ。
双葉山は69連勝の後、平幕力士に敗れて記録が途絶えた時、手紙で、「我、未だ木鶏たらず」と書き送ったと伝えられます。
闘鶏において理想の境地とされる木鶏。
動かず、ただ立っている姿が泰然自若として、横綱に相応しいと考えたのでしょうねぇ。
楽天の田中投手はまだ若く、これから大いに活躍できるでしょう。
大リーグに行くも良し、日本球界に残るも良し。
今夜は日本シリーズ第7戦。
それぞれにリーグで優勝したチームが順当にクライマックス・シリーズを勝ち上がり、互いに3勝3敗と一歩も引かずに最終戦を迎えるとは、近来稀に見る盛り上がりですね。
昨夜の巨人勝利で一気に流れが巨人に向いた感じもありますが、個人的には楽天に球団創設以来初めての日本一を勝ち取ってほしいものだと思います。
そうすると東北で東北のチームが日本一に輝く初めての快挙となるんですねぇ。