今日は端午の節句であり子供の日であり立夏であるというおめでたい日ですね。
ゴールデン・ウィークを構成する重要な日でもあります。
ゴールデン・ウィークという名称は、その昔映画が娯楽の王様であった頃、映画会社が大儲けできる週ということで名づけたとか。
NHKは頑なにこの名称を拒み、大型連休と呼んでいますね。
サラリーマンにとっては嬉しい週ですが、大学に入って、農家出身の友人が軒並みゴールデン・ウィークは田植えの手伝いしかしたことがない、と言って帰省するのを聞いた時、驚くとともに、そういうからくりであったかと、合点したことを思い出します。
兼業農家でも田植えができるようになっていたのですね。
都内の人混みを嫌って自ら都落ちし、千葉県内に就職したときも、兼業農家の人がけっこういて、やっぱりゴールデン・ウィークは田植えだと言っていましたっけ。
そういう意味では、長い休暇というよりは、田植えとそれに伴うきつい労働の週なのですね。
そういう方々のおかげで私たちはおいしい日本のお米を安定的に食すことができます。
お百姓さん、ありがとう。
しかし当然ながら、私は田植えをしたことがありません。
畑仕事をしたこともありません。
幼稚園の頃、芋ほり遠足に行ったのが唯一の経験です。
農業にしてもガーデニングにしても盆栽にしても、私は土いじりを毛嫌いしています。
なぜなら虫がいるから。
私は極端な虫嫌いで、遭遇すると飛び上がって逃げ回り、周囲を唖然とさせることしばしばでした。
なんだか映画「エイリアン」に出てくる化け物の親戚のような感じがするのですよねぇ。
おそらく地球上の動く生き物のなかで、最も人間から遠いところにいるのではないでしょうか。
しかも、連中、小さいから良いですが、驚異的な身体能力を持っているというではありませんか。
もし犬猫なみのサイズがあれば、人類はやつらに駆逐されてしまうでしょう。
怖ろしや。
子供はわりかし虫が平気で、私も幼児の頃は今ほど虫を毛嫌いしていませんでした。
もう高校生になった甥も小学生くらいまでは虫に興味津々でした。
なんででしょうねぇ。
大人になっても昆虫採集が趣味の人や、昆虫を研究する学者がいますが、あれは私から見ると変態です。
農薬が未発達だったころ、農作業と言えば仕事の大半は雑草や害虫との戦いであったと聞き及びます。
そのような困難な仕事に果敢に挑み続ける農家の皆様、今は一年で最もしんどい季節かと思いますが、実りの秋のために、お体大切に精進していただきたいものです。
TPPで農産物が自由化されても、わが国の高品質な品々は、きっと世界でブランド品として高額で売買されるものと信じています。