盛夏

文学

 昨日、今日と、いよいよ暑くなってきました。
 まさしく、盛夏。

 もう20年も、日焼けすらしていない軟弱者の私にしてみれば、死を連想させるような過酷な季節です。

 蝉は鳴き、命の盛りのような盛夏に、死が感じられるとは不思議なものです。 

 やがて死ぬ けしきは見えず 蝉の声

 俳聖、松尾芭蕉の句です。

 俳聖もまた、蝉の声に死を感じていたのでしょうか。

 しかし、夏は短く、儚くもあります。

 この狂い死にしそうな季節を、どうやってやり過ごそうかと思っているうちにも、盛夏は終わってしまうのでしょうね。 

 
にほんブログ村


人文ランキング