今日は一年でちょうど真ん中の日にあたりますね。
今年は閏年のため1日多く184日目で、あと182日。
来し方をふりかえる余裕もありません。
私がこの真ん中の日で強烈な印象が残っているのは、サッカー・ワールドカップでオウンゴールしたコロンビアの主将が、自国民に殺害されてしまった事件です。
たしか1994年、米国開催の大会でした。
前年、日本が勝てばワールドカップ初出場という試合でイラクに引き分けてワールドカップに出られなかった、ドーハの悲劇の後の大会です。
しかし悲劇というなら、コロンビアのほうが悲劇的です。
オウンゴールと言ったって、何も自国のゴールを狙って蹴ったわけではなく、防戦のために繰り出した足にボールが当たってオウンゴールになってしまっただけのこと。
それを殺害するとは何事ですか。
コロンビアは熱狂的で野蛮な国と見なされてしまっても仕方ありません。
しかも犯人、当初は懲役43年の重い刑を科されたものの、模範囚ということで減刑になり、わずか11年で釈放されたやに聞き及びます。
サッカーをめぐっては、勝ち負けの遺恨が原因となって、南米のホンジュラスとエルサルバドルが戦争を始めたり、スポーツの範疇を超えた恐るべき影響力を持っていますね。
これら忌まわしい事件の一つが、まさに一年の真ん中の日に起きているといことは、どこか不気味な感じがします。
わが国でも、金閣寺放火事件が起きています。
一年の真ん中の日である7月2日には、来し方をふりかえり、心静かに残り半分の過ごし方について思いを巡らせたいものです。