研修

仕事

 今日、明日と湘南国際村で泊り込みの研修です。
 今日は午後1時半開始で、明日は午後2時には終りというゆるい研修です。

 私が住むマンションからは、首都高速湾岸線から横浜横須賀道路を通っておよそ2時間。
 全国各地から人が集まりますので、新幹線や飛行機でなければ来られない人も前泊・後泊しなくても済むように、との配慮が働いた時間設定だと思います。
 おかげで、湘南国際村に比較的近い関東の機関に勤める者にとっては、今朝はゆっくりできるし、明日は早く帰れるしで、たいへん結構なことです。

 研修内容もいかにもゆるい感じで、正直、懇親会で他機関の人々と酒を飲み、顔をつなぐのが主たる目的だと言っても過言ではありません。

 国立大学や国立研究機関が小泉改革により法人化した直後、こういった機会はめっきり減りました。

 しかし法人化から10年目を迎え、反動が来ているというか、先祖がえりみたいな動きが垣間見えます。
 結局サラリーマンが仕事をする上で、少々ウェットな人間関係を築いたほうがやりやすいというのは、変わらぬ人間の真実であるようです。

 日本のサラリーマンが同僚や上司と勤務時間後に酒を飲むことを欧米の人たちは大げさに驚いて見せたりします。

 わが業界ではかつて多く見られた仕事帰りに同僚とちょっと一杯、という文化は完全に廃れ、多くの飲食店が打撃を受けましたが、歓迎会、忘年会、送別会だけは、根強く残っています。

 ハリウッドの映画などを見ていても、時にはホテルで大きな、時には会社内で小さなパーティーを開き、酒を飲んだり踊ったりしている映像をよく見かけます。

 あれは要するに職場の宴会で、彼我に大した差はないようです。

 彼らにはお酌してまわるという風習は無いようですが、その代わり、一緒に踊ったり、酒をとって来てあげたり、お酌に代わるやり方があるようで、どこの国もやっていることに大した代わりはないものだわい、と納得します。

 宮中晩餐会は外国の賓客をもてなす場ですが、ホームレスのおっさんたちが寒空の下ワンカップなんかを飲みつつ与太話に興じているのと同じことだと思います。

 客が来れば宴を催し、客が来なくてもなんだのかんだの理屈を並べて宴を開くのは人類の本能であるかのごとくです。

 おそらくそういうことをすれば仲間意識が生まれ、争いが起きにくくなるのだろうと思います。

 それは個人レベルでも、国家レベルでも。

 研修参加は業務命令ですが、こんなお気楽な業務命令ならいつでもウェルカムですねぇ。


 され、もう少ししたら出発しましょうか。

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