神鳴

その他

   お昼、ひどい雷が落ち、大雨が降りました。
 その音はまことに凄まじく、古の人がこれに出合ったなら、間違いなく超自然の脅威を感じたことでしょう。

 かつて雷は神鳴とも表記し、神の怒りともとらえられました。
 人は雷をひどく怖れました。
 今も犬は雷を怖れます。

 現代の人々は、単なる気象現象だと認識していますが、必ずしもそれは正しいとは言えません。

 自然現象の裏に、人が怖れを抱くような、人智を超えた物を感得するのは、今も変わりません。
 今日の雷、あんまり音が凄まじくて、私も少々びびりました。

 自然現象と言って片付けずに、その裏の真実を直感した古人の感性を忘れてはなりますまい。