秋の酒

文学

 なんだか急に寒くなってきました。
 秋がほとんど無いまま冬が訪れようとしています。
 この季節、燗酒や焼酎のお湯割りが旨いため、つい飲みすぎてしまうこともあります。
 しかしかつてのような無茶な飲み方をしなくなったというか出来なくなったため、二日酔いになるほど呑むことはありません。

 白玉の 歯にしみとおる 秋の世の 酒は静かに 呑むべかりけり

 このブログで秋になると一度は紹介している敬愛する歌人、若山牧水の短歌です。

 コロナになってからほぼ宴会は無くなり、宴会が好きという人はあまりおらず、ましてや職場の宴会など苦痛でしかありません。
 仕事だと思って嫌々出席するというのが多くの人の本音なのではないかと思います。
 
 本当に呑みたい酒は独りで、あるいは気の合う数人で呑むものと決まっています。
 今宵も同居人と二人だけの酒を楽しみたいと思います。