昨夜は今年初めて秋刀魚を食しました。
冷凍技術やらビニールハウスやらが普及して、最近季節の味というものがよく分からなくなっております。
そんな中、秋刀魚は、冷凍物もあるとはいえ、秋の味覚として、季節を感じさせてくれる貴重な食材ですね。
例年ですと、この時季、よく太って脂の乗った秋刀魚を、50円以下で手に入れることができます。
ところが昨夜は、一匹198円もしました。
しかも、どうも味がよろしくありません。
秋刀魚という魚は鯛や平目と違い、しっとりとした身を味わうという上品な魚ではありません。
身はあらっぽいけれど、脂を味わい、また、腹わたごと食えるので、そのほろ苦さを楽しむ魚です。
それが脂がもう一つというのではいけません。
その上高いときています。
豊漁の時は安い上に旨く、不漁の時には高い上に不味いのだなぁと、旬の味覚の難しさを実感しました。
例年、この時季は週に一度くらい秋刀魚の塩焼きを食しますが、今年はもう食う気が起きません。
品川区と目黒区で開いている目黒のサンマ祭り、今年は開催が危ぶまれますねぇ。