秋雨

文学

 今日は朝から冷たい雨が降っています。
 なんとなく、気分が沈みます。
 
 うつ病患者には雨が降ると布団から出られない、という人がけっこういます。
 私はそこまでひどくはありませんが、冷たい雨はやっぱり苦手ですねぇ。

 倦みはてし わが身つつみて 降るものか 濡れゆく屋根の 秋雨の音

 めづらしく こころ晴れつつ ながめ入る けふ秋雨の かなしくもあるか

 いずれも私が敬愛する若山牧水の和歌です。
 これらの歌にも憂愁の色が濃くにじみ出ています。

 今年の秋は土日出勤が多く、休日の街歩きがなかなかできません。
 秋が終わると冬になり、街歩きには適さない気候になってしまいます。
 そうなる前に、千葉県内や都内の色々な街を歩き回りたいですねぇ。

 私の軟弱な漂泊への思いは、その程度でも満足できるのです。

若山牧水歌集 (岩波文庫)
伊藤 一彦
岩波書店


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