穀雨

文学

 今日は穀雨。

 田畑の準備が整った頃の春雨を指しています。
 今日、首都圏はどんよりと曇っていますが、週末は雨が降るような予報が出ています。
 穀物にとって実りの雨になってほしいものです。

 春雨や もの書かぬ身の あはれなる  与謝蕪村

 いかにも物書きらしい句ですね。
 雨の一日、ものも書かずにのんびり暮らすものぐさの心地よさを詠んだものでしょうか。
 あるいは、読み書きができないと雨の日は退屈だ、という意味でしょうか。
 前者に軍配が挙がるでしょうねぇ

 春雨の かくまで暗く なるものか  高浜虚子

 これは素直に読みたいですねぇ。
 春雨というのはびっくりするほど暗くなりますからねぇ。

 今年は春の歩みが遅く、いつまでも冬を引きずっているような感じがしていましたが、少しづつでも、確実に、春は訪れているのですねぇ。

蕪村句集 現代語訳付き     (角川ソフィア文庫)
玉城 司
角川学芸出版
虚子五句集 (上) (岩波文庫)
高浜 虚子
岩波書店


虚子五句集 (下) (岩波文庫)
高浜 虚子
岩波書店

にほんブログ村 本ブログ 純文学へ
にほんブログ村


本・書籍 ブログランキングへ

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い