積雪

文学

 朝起きたらびっくりです。
 雪が積もっていました。
 千葉市内は2センチの積雪。
 北国の方からみたらお笑いでしょうけれど、千葉市内で2センチは大雪です。

 でも土曜日で良かったです。
 平日だったらすってんすってん転倒する人が続出するでしょうし、無謀にも冬タイヤもはかず、チェーンもつけずに車を出して立ち往生する輩が渋滞を引き起こすでしょう。
 
 幸い今日は晴れ。
 明日も晴れる予報なので、月曜日には車で出勤できるでしょう。

 しかしこの雪景色にこの陽射しの強さ、春はすでに来ているようです。

 風まぜに 雪は降りつつ しかすがに 霞たなびき 春は来にけり
  
                              よみひとしらず

 「新古今和歌集」所収の和歌です。

 風にまぎれて雪はふっているけれど、そうはいっても霞がたなびいているところを見ると春がきたようだ、というほどの意かと思います。

 今朝の千葉市の光景は、まさにこういうものかもしれません。

 関東南部では、雪は冬というより早春の訪れを告げるもの。
 昔「なごり雪」という春先の雪を歌った流行歌がありましたね。

 春先の雪が街を一時的にもせよ銀世界に変え、それが季節の移り変わりを浄化して清浄の風を誘い、新たな年度が始まるのでしょうねぇ。

 この国では、学年や会計年度が切り替わる春のほうが、年が改まる風情を残しているようですねぇ。

新古今和歌集〈上〉 (角川ソフィア文庫)
久保田 淳
角川学芸出版
新古今和歌集〈下〉 (角川ソフィア文庫)
久保田 淳
角川学芸出版
なごり雪
イルカ,イルカ,伊勢正三,松任谷正隆,佐藤允彦
日本クラウン

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