今日の首都圏は軒並み最高気温が35度前後の猛暑に見舞われています。
職場はエアコンが効いて快適ですし、通勤も車なのでエアコンにより涼しく、家に帰ってもエアコンを付けるので、夏の暑さを感じなくなっているようです。
そんな猛暑の今日、立秋なんだそうですね。
暦の上では秋。
石原慎太郎がたびたび主張しているように、旧暦の二十四節季を、そのまま西洋暦に移したのは失敗で、日本人が大切にしてきた季節感を二十四節季と合わせるためには、西洋暦に合わせて日を変えたほうが良いでしょうね。
ざっくり一ヶ月半ずれるので、今の9月下旬が立秋になり、それは季節感と一致するものと思われます。
公的な手紙を書く際、時候の挨拶が実際の体感と異なり、奇妙な感じがするのは私だけではありますまい。
秋風の うち吹きそむる 夕暮は そらに心ぞ わびしかりける
(後撰和歌集)
秋風が吹きはじめる夕暮は、空を眺めてもぼんやり切なくなってくる、といったほどの意でしょうか。
初秋の風情を歌っていますが、今日のこの天気では、そんな気分にはとてもなれません。
![]() | 後撰和歌集 (新 日本古典文学大系) |
片桐 洋一 | |
岩波書店 |
夏の暑さが和らぐのを望むのは万人がそうでしょうけれど、精神障害発症以来、夕陽が苦手な私は、陽が短くなるのがなんとなく憂鬱ですねぇ。
しかしすでに、着実に陽は短くなってきています。
逆に、フィンランドではこの時季24時間のうち20時間ほどが昼で、ラマダーンにあたる当地のイスラム教徒は難儀しているようです。
ラマダーン(断食月)は、食べ物への感謝を身を以て体験するため、陽が沈むまで水も飲んではいけないというイスラム教徒にとって過酷で、しかし楽しみな時期でもあります。
それというのも、陽が沈んだなら、毎晩大宴会を催すそうで、ラマダーン太りというのもあるとか。
しかしフィンランドではなかなか陽が沈まないために、飯にありつけず、難儀するというわけです。
マホメットがイスラム教を開いた時は、おそらく地球上にそんな場所があるなんて想像もしていなかったはずで、いくらなんでも北欧くらいは例外にしないと健康を害するのではないでしょうか。
十両にスピード出世を果たしたエジプト出身の大砂嵐は、先場所ラマダーンにぶつかり、戒律を守りながら見事勝ち越しました。
しかし水くらい飲まないと体に毒です。
所変れば品変るで、イスラム教の戒律はもう少し柔軟に運用すべきでしょうねぇ。
そして時代変れば品変るというわけで、わが国の二十四節季も西洋暦に合わせて変更して欲しいものです。