最近中国で、最新のミサイルやレーダーなどの武器に、ことごとく日本製の電子部品が使われていることが問題視されているそうです。
中国が日本憎しの感情を募らせて、日本製品の不買を決めたなら、あらゆる最新兵器が作れなくなり、部品の交換すらできない、ということになってしまいます。
また、対立がエスカレートし、わが国が経済制裁を決めれば、中国は電子部品を手に入れられなくなってしまいます。
そのため、中国政府は精密機器の技術向上を急ぐ方針のようですが、この手の物はそう簡単に作れるようになるはずがありません。
何年も研究を積み重ね、やっと達成し得るもの。
しかもその間には、わが国や韓国、欧米諸国など元々高い技術を持っていた国々は、さらに高性能の製品を開発するでしょう。
これは中国軍にとっては死活的な問題でしょうねぇ。
最新兵器の大半が、仮想敵国からの輸入に頼っているのですから。
戦前、わが国が石油を米国からの輸入に頼っていたことを思い出します。
また、一年前に就航したばかりの、旧ソ連製の古い空母を改造した初の中国産空母、早くも錆びていることが中国のネット・ユーザーの間で話題になっているそうです。
兵隊の数ばかり多くても、オンボロ兵器や部品交換すらできない兵器ばかりでは、戦うことは不可能でしょうねぇ。
取りうる戦術は古典的な方法だけでしょう。
広い国土を利用して奥へ奥へと逃げ、多すぎる兵隊を消耗品として扱い、戦線が伸びきって相手が疲弊するのを待つ、という中国やロシアなどの大陸国家が得意とする戦法。
でもそれじゃあ、長期戦になるしかなく、わが国や米国は最新ハイテク兵器を駆使して古典的な戦法を封じようとするでしょう。
天安門事件で失敗した反革命の革命を早期に起こし、民主国家となって自由主義国との友好関係を盤石にするしか、異形の大国が生きる道は無いような気がします。