美酒礼賛

精神障害

 飲んだぞ。飲んだぞ。飲んだぞ。栗焼酎。
 栗焼酎はうめえなあ。
 わずか三杯のロックで、いい気持ち。
 独り酒。最高だね。静かで。

 古来、我がくにびとは祭りといわず、葬式といわず、酒を飲んできた。
 酒はわが国の食文化に欠かせないものだ。
 酒を詠んだ和歌は数知れず。

 若山牧水も、高見順も、太宰治も、酒が切れんで死んだ。
 しかしその死体。後悔の影は微塵も見られず。
 年若くして大往生。
 これを幸せという。
 
 しかるに、近頃血液検査などとぬかしおって、γGTPがどうちゃら、脂肪がどうちゃら。しゃらくさい。
 医者はぬかした。あと20年で肝硬変です、とかな。
 私は今や、齢、40。人生50年というからは、あと二十年ではお釣りがくるというものだ。
 もったいない、もったいない。

無手無冠(むてむか) ダバダ火振35°【古酒】四万十川大正 720ML ≪高知県≫
無手無冠
無手無冠