今朝、夏の到来とともに、義父が亡くなりました。
早朝、病院に泊まり込んでいた義母から義父が危篤の報を受けて、急遽義父が入院していた病院に駆けつけました。
自宅から病院までは車で15分ほどですが、間に合いませんでした。
穏やかな死に顔でした。
義父は寡黙で紳士的な人で、婿である私にも、終始、敬語で接してくれました。
享年81歳。
感染症から多臓器不全を発症し、入院したのが7月3日。
それから一か月あまりの闘病生活でした。
最初のうちこそ、「退院したら読もうと思って本を何冊も買ってあるんですよ」などと言っていましたが、やがてせん妄状態に陥り、意識が混濁したまま、呆気なく亡くなってしまいました。
つひに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを
希代のプレイボーイ、在原業平の辞世と伝えられます。
本当にそうですね。
人間、いつどうなってもおかしくないのだなぁと、実感させられました。
今日は葬儀屋に頼んで病院から義父の自宅へ遺体を安置してもらい、しばし葬儀屋と打ち合わせ。
明日の朝も葬儀屋と打ち合わせの予定です。
79歳の義母は一気に老け込んだように見えました。
とりあえずは葬儀を済ませ、一人暮らしになってしまう義母の今後のことを考えなければなりません。
こんな時になんですが、明日から数日間仕事を休むことも気がかりです。
難問山積で、その不安も去りません。
生きていくということは誠に苦しいことです。
義父の冥福を祈ります。