義父の七回忌

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 今日は義父の七回忌でした。
 七回忌と言ったところで、義母はほぼ寝たきりで特養暮らし。
 親戚もみな年老いて、声をかけるのも憚られ、同居人と二人だけの法要となりました。
 義父の実家は浄土宗とのことで、日蓮宗の寺で生まれ育った私には大分違和感のある法要です。
 小さな木魚を坊さんのそれと合わせて叩いたり、南無阿弥陀仏を10回唱えさせられたり、全員参加型です。
 これがなんとなく恥ずかしく感じます。
 法要を終え、少し離れた場所にある霊園に詣でたらちょうどお昼。
 自宅まで戻って近所の蕎麦屋で精進落としの小宴を開きました。
 精進落としとは言っても同居人と私の二人だけ。
 これから生涯独身のおひとり様がどんどん増えていった時、我が国の葬儀はどんな形式になるのでしょうね。
 コロナ前のような派手な葬式は無くなり、家族葬や親族葬、果ては直葬なんかが増えていくのでしょうね。
 なんとなく寂しいような気もしますが、これも時代の流れ。
 致し方ありません。
 コロナ後と言えば、コロナが終息しても、昔のような歓迎会、送別会、忘年会、暑気払いが復活する兆しはみえません。
 それはそれで楽で良いのですが、若い者の宴会での立ち居振る舞いが身につきません。
 酌をしてまわるだとか、上司を立てるだとか。
 そんな物はもう必要無いのかもしれませんが、そういう世界にどっぷり浸かって生きてきた世代には寂しく感じます。
 義父の死をもって始まったコロナ。
 義父の世代には無い時代になりました。
 職場でのコミュニケーションが少ない、と言うよりほぼ無い時代が訪れました。
 これから日本のサラリーマン社会はどう変わっていくのでしょうね。
 それを見届けてから引退したいものだと思います。