今日は私も同居人も仕事っぽいことが無い、完全フリーの一日だと思っていました。
このところ、同居人は義母のオーダーに応えるため、私は通院やリフォームに関わる打合せなどがあって、なかなか予定の無い休日を得られませんでした。
今日はどう過ごそうかと思っていたところ、朝7時40分に義母から電話がありました。
その内容は信じがたいものでした。
ゼリーを食べたいが、蓋が開けられないので開けに来てほしい、というのです。
さすがに日頃温和な同居人も、施設の職員に頼んでくれとやや切れ気味に答えたのですが、それに対して義母が逆切れしました。
曰く、施設の職員はみな忙しいので頼めない、こんな簡単なことを断るとはなんて親不孝な娘だ、などと。
週末や休日は全て義母のためだけに使えとでも?
結局同居人が折れ、ゼリーの蓋をはがすために施設に向かいました。
それが朝8時20分。
施設の朝食が8時からなのでちょうど食事を終えたくらいのタイミングです。
で、帰ってきたのが11時。
コロナ禍が終息に向かっているとされる(私は今も猛威をふるっていると思っていますが)昨今、施設での面会は面会室で30分以内と決められていたのが、入居者の部屋でいくら居ても良いことになりました。
そこで2時間以上も義母の愚痴を聞かされたそうです。
それもほとんどが施設への不満と他の入居者の悪口ばかり。
義母に対して批判や反論めいたことを言うのは許されません。
もしそんなことを言えば、義母は口を極めて同居人をなじるからです。
時あたかも老いを敬う旗日。
老人には優しく接しなければなりませんが、負のオーラを纏った、いや負のオーラしかない老人に優しく接するのはなかなか骨が折れます。
ありとあらゆることが不満で、日々その不満を増大させていくばかりの義母。
私は義母に恐怖すら感じているらしい同居人の精神状態が心配です。
私が長く精神科医にかかっているいるので、同居人に精神科医と話をしてみた方が良いとアドバイスして、同居人は患者となったのでした。
弱い抗うつ薬と抗不安薬を処方してもらいました。
精神科医は幼い頃から今に至るまで娘をおのれの所有物のように扱う母親との関係性を思い切って絶ち、義母の子離れを促す必要がある、と意見を述べました。
言うは易く行うは難し。
84歳までそんな風に生きた老い先短い母親にそんな仕打ちは出来ないというのが同居人の率直な思いです。
敬老の日に、老人なら誰でも敬わなければならないという理屈は無い、と思ってしまいます。