大阪大学が老人の幸福感についての研究成果を発表しました。
それによると、70代・80代・90代の幸福感をアンケート調査した結果、90代女性が最も幸福感が高いことが分かったそうです。
一方、全年代で最も幸福感が低いのが、45歳男性。
きっと職場で中間管理職として下からも上からも突き上げをくらい、しかもプレイイングマネージャーとして、実務もこなしつつ管理もしなければならないという仕事のしんどさに加え、子どもがちょうど思春期を迎え、親に反抗的になったり、また、奥様とも倦怠期で疎遠になったりといった要素が考えられます。
しかし、45歳を底にして少しずつ幸福感が上がっていくのだすれば、これは朗報ですね。
私も来年の8月には45歳になります。
それが底なら、後は上がり調子になるはずです。
90代女性で幸福感が高いのは、男性の場合、いくつになっても社会的な評価を気にし、思い通りに動かない肉体や頭にイライラするのではないか、との分析がなされていました。
一方女性は、長い人生経験から、少々辛いことがあっても、大したことはない、と笑ってやり過ごすことができるのではないか、とも。
しかし、私は少し違った見方をしています。
つまり、90歳まで生きられる人はそう多いわけではなく、楽観的な性格の人が長生きし、結果的に90代まで生きている人はそもそもが物事を前向きにとらえることができるのではないか、ということです。
これからますます寿命が延び、少子化がさらに進むのだとすれば、誠に嫌なことではありますが、70歳くらいまでは働かなければいけない世の中が来るでしょう。
今も年金支給開始は65歳。
60歳で引退してしまっては、5年間無収入になってしまいます。
それまでにせっせと貯金して、退職金がきちんと出れば、5年くらいは食いつなげるでしょうが、年金支給が70歳になってしまう可能性もあり、掛け金だけ払って年金は貰わずに早く死ぬのが国家のためなんて風潮になったら嫌ですねぇ。
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