自尊心

精神障害

 私はこれまで、強い、あまりにも強い自尊心を持って、生きてきました。だからこそ、組織のトップを相手どって、弁護士をたてて私を侮辱したことを責め、100万円の解決金と、謝罪文を勝ち取ったのです。
 しかし、揺ぎ無いはずの私の自尊心は、今や揺らいでいます。
 私は何をもって生きるのか、わかりません。
 ただ生きることに、十分価値があると、精神科医は言います。
 私は、ただ死なないことに、価値を見出せません。
 つまらないことこの上ない仕事をし、生きていくのに精一杯の糧を得る。
 家に帰れば、わずかの酒を飲んで気持ちを静める。
 こんなことを、もう十八年も続けました。
 もういいんじゃないか、と思います。
 私は十分に生きた。これ以上生きたところで、どうなるものでもありません。
 100まで生きても、40で死んでも、大きな宇宙の動きから考えれば、どうということもありません。
 全てを終わりにして、最終解決を図りたい、という欲求を、抑えられません。