あるドラマで、大滝秀治演じる老刑事が、「そりゃ、色と欲だわなあ」と言っていたのが、印象に残っています。
犯罪の動機は、究極のところ、色と欲に尽きる、というわけです。最近世間を賑わせている酒井法子の事件は、覚せい剤で気持ちよくなりたい、という欲。殺人の疑いもある34歳の女の結婚詐欺は色を利用しておのれの欲を満たそうとするもの。
真面目に働くことだって、給料をもらいたい、という欲でしょう。
人間の行動原理には色と欲以外ないかのごとくです。
しかし人間はそういうもの、と決めてしまえば、わかりやすいですね。
政治的信念だか宗教的信念だかを持ち出されると、困ったことになります。
色と欲で生きる人間は御しやすいといえます。