今日は葵祭ですね。
祇園祭が庶民のお祭りであるのに対して、葵祭は公家や皇族の祭り。
それだけに華やかさもひとしおです。
公家や皇族はこの日を待ちかねたことでしょう。
ちはやぶる かものやしろの 葵草 かざすけふにも なりにけるかな 藤原俊成
祭りの朝を迎えた高揚した気分が伝わってきますね。
牛車のゆるゆるとした歩みがまた風流ですねぇ。
この都 にほへる花と さかえけむ 代に逢へるごとき 葵祭かも 木下利玄
大正期に活躍した木下利玄、葵祭を見てかつての都のにぎわいをしのんだのですかねぇ。
本来賀茂神社の斎王は皇族の若い娘から選らばていたそうです。
今は葵祭関係者の中から選ばれ、よって斎王代と呼んでいるそうです。
この祭りのヒロインですね。
この時期は梅雨に近く、大気の状態も不安定。
祭りの最中に大雨に襲われたこともあったようです。
草の雨 祭りの車 過ぎてのち 与謝蕪村
都を終の棲家と定めた蕪村らしい、テルテル坊主のようなかわいらしい句ですね。
なんだか京都に行きたくなりました。
でも京都って、どこも混むんですよねぇ。
外国人観光客も多いし。
ひっそりした京都を味わうには、真冬を待つしかないんでしょうか。