蕎麦

文学

 今年は猛暑と言われましたが、8月の終わりから涼しくなり、その後長雨が続き、すっかり秋の気配です。
 今日もひどい雨。
 シルバー・ウィークは晴れる予報ですが、この調子では分りません。

 涼しくなると、酒の味が一段と上がり、つまみの味も良いようで、酒が進んで困ります。
 飯も麺類も旨く感じられます。

 秋雨や 蕎麦をゆでたる 湯の匂

 夏目漱石の句です。

漱石俳句集 (岩波文庫)
坪内 稔典
岩波書店

 昼餉でしょうか、あるいは晩、酒の上りでしょうか、秋雨の中、蕎麦をゆでる香りが食欲をそそられるようで、つい、蕎麦が食いたくなります。

 現代ではラーメンの旨い店を特集するメディアが多いようですが、江戸時代にはもっぱら蕎麦番付が流行ったようです。
 江戸っ子は江戸前鮨と並んで、蕎麦を愛したのですねぇ。

 今宵、晩酌の上りには蕎麦を茹でましょうか。
 あるいは、蕎麦屋で一杯やった後、ざるでも食いましょうか。 

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