最近テレビ番組の視聴率が軒並み下がっているそうですね。
それはそうだろうと思います。
BSやケーブル・テレビなどで多チャンネル化しているうえ、インターネットやゲーム、DVDなど、余暇の過ごし方は多様化していますから。
また、テレビ局の番組制作もわかっちゃいるけど止められない、という泣くに泣けない事情があるようです。
今、テレビをよく見るのはパソコンなどに弱いお年寄り。
テレビを見るわけでもなくつけている感じでしょうか。
しかし、お年寄りが好むのは時代劇やきちんと作り込んだコントなど、手間も金もかかる番組ばかり。
一方、安くて楽に作れるのは、タレントを並べて愚痴やら怒りやらを言い合うヒナ壇番組。
この手の番組が一番評判が悪いことをテレビ局の人々は重々承知で、時間を埋めるために作らざるを得ません。
当然、お年寄りは見向きもしません。
そして安い食い物と近場の旅番組。
見るほうは見なければいいだけですが、作るほうはたまったものではないでしょうね。
かつてゴールデン・タイムと言われた19時から22時のあいだ、最も多いのはテレビは見ない、という人々。
一週間合計のテレビ視聴時間が2時間未満という層が44%に及ぶそうです。
一日あたり17分程度しかテレビを見ない人が半数近くに及ぶとあっては、かつて映画が斜陽産業と言われたように、テレビ番組も一部の好事家が見るだけの斜陽産業になってしまったようです。
でもこれは多分良いことなのでしょうね。
かつてのように、大晦日はほとんどの日本人が紅白歌合戦を見る、というのは、他にこれと言って娯楽がない、貧しい社会だっと言ってもいいでしょう。
私自身、いわゆるゴールデン・タイムには、テレビを使ってはいますが、ほとんどテレビ番組は見ません。
ホラーなどのDVDを観ています。
世の中が多様化してテレビ番組というものが持つ影響力が落ちていくことは、第4権力の解体につながり、たいへん結構なことだと思います。
テレビが再び勢いを取り戻したければ、ヒナ壇番組のような安かろう悪かろうという番組制作を止めて、手間も金もかけた良質な番組を世に送り出す以外に方法はありますまい。
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