言うだけ番長

社会・政治

 言うだけ番長という素敵なあだ名をつけられた前原民主党政調会長。
 しかしご当人はこのあだ名がお気に召さなかったらしく、さかんに言うだけ番長と書きたてた産経新聞に対し、今後は取材に応じないし、記者会見の席からも締め出す、と宣言してしまいました。
 日頃産経新聞とは仲が悪い朝日新聞も、記者クラブの幹事という立場から、前原番長に強く抗議したそうです。

 前原番長は、ペンによる暴力だ、とご立腹のご様子。

 大人げないですねぇ。

 管前総理はイラ管、鳩山元総理は宇宙人、麻生元総理は漢字が読めない、古く、中曽根元総理は風見鶏、宇野元総理は指三本などと、それぞれ洒落の効いたあだ名がつき、マスコミがつけるあだ名に一々文句を言うような閑な政治家はいませんでした。

 マスコミが権力を握る与党の大物を揶揄するのは、それが飯の種だからで、大げさに言えば表現の自由ということになりますが、報道されることによって良くも悪くも世間から認知されるのですから、政治家はうまくマスコミを利用すればよいのです。

 そういう意味で、今回の前原番長のやり方は、いかにも下手ですねぇ。

 これでは自分は総理の器じゃないし、もし総理になったら言論弾圧もやりかねませんよと宣伝しているようなもの。
 そう思われるかもしれないくらいの想像力も持たず、感情的に一新聞社を排除しようとは、中国や北朝鮮もびっくりな専横ぶり。
 前原番長、どれだけお偉いのでしょうね。

 果たして民主党は組織として前原番長を擁護するのでしょうか、それとも諌めるのでしょうか。
  見物ですねぇ。

 私は上司から暴言を受けてこれを許すことができず、弁護士を立てて謝罪と損害賠償を求め、それは認められました。

 しかし上司部下という力関係を前提になされた暴言と、権力批判が重要な仕事であるマスコミが大物政治家を揶揄するのとでは、自ずと違っています。

 きっと前原番長は繊細な神経の持ち主なんでしょうね。
 繊細な神経では、政治家を続けるのはお辛いでしょう。
 引退して、政治塾でも始めたらいかがでしょう?

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