記念日

お笑い

  昨日まで忘れていましたが今日は私と同居人が入籍した日です。
 世間では結婚記念日と呼ぶらしいですね。

 あれは平成10年のことでした。
 本当は平成10年10月10日にと思っていたのですが、その日は希望していた式場が一杯だったのと、互いの両親がもっと早くしろ、とプレッシャーをかけてきたため、ヘタレの私たちは素直にそれに従ったのでした。

 じつにくだらぬ儀式と宴会ではありましたが、それをすることによって、親戚や職場の人々から祝福されるという僥倖に恵まれました。

 最近では、仲人を立てないなんて当たり前で、そもそも儀式も宴会も行わない、という若いカップルが増えているやに聞き及びます。

 それは個人の自由意思に任せるべきですが、経験者としては、やった方が楽だし得だと思います。

 同世代でやらなかった人を知っていますが、両親や親類から長きに渡って責められ、友人や職場関係の人々から変人扱いで白い目で見られていましたから。

 本当は私も大金をつぎ込んでそんなことをやるのは嫌だったのですが、世の中には常識というものがあり、常識に従っていれば、まず、まともな大人として遇されるので、そのほうが得するという冷徹な損得勘定を働かせ、仲人も立て、儀式と宴会を執り行いました。

 その日はずいぶん飲まされましたが、緊張していたのか、不思議と酔いませんでしたねぇ。

 去年は私も同居人も今日という日の意味を完全に忘れており、数日後に気付くという間抜けな状況になってしまいましたが、今年は幸い思い出したので、花でも買って帰ろうかと思います。
 花というのは安価なわりに喜ばれるという、費用対効果が高い贈り物であるように思います。

 あれから15年が経つのですねぇ。
 おぎゃあと生まれた子どもが中学3年生になるほどの年月なのですから、お互い老けるわけです。
 よく離婚せずに続いたものだと、感慨無量です。

 子供などという面倒なものが出来なかったおかげで、今も私と同居人は漫才コンビのようなふざけた関係を保ち、しかも互いの個室には決して入らないというルールを守り、財布も別にしています。
 近いようで遠い関係性が、私たちを維持せしめているものと想像します。

 人によっては冷たい関係だと思うかもしれません。

 15年間、一度も喧嘩していないというのも、喧嘩ばっかりだけど仲良しみたいな関係を理想とする人からは、冷たさの証拠に見えるかもしれませんね。

 しかし私としては、べたべたと互いに甘え合うような関係は気持ち悪いので、互いを尊重しているという意味では良好な関係性だと自負しています。

 これから何年一緒に暮らすのかは分かりませんが、離婚するにしろ死別にしろ、その時が来るまで今のような関係を維持したいと考えています。


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