今日は三週間ぶりの精神科の診察でした。
復職してもうすぐ丸三年、私は精神病薬の助けを借りながら、無事に勤めを果たしています。
今の部署に三年目、最古参になってしまいました。
必然的に、新しく来た方々に、質問責めにあっています。
しかし、新しい上司も、新しい部下も、しっかりした人であることはこの2週間でほぼわかりましたので、もう三か月もすれば、私は左団扇になることと思っています。
そのことを精神科医に告げたところ、「復職以来、様々な困難がありましたが、よく乗り越えてきました。立派だと思います」、と、褒めてくれました。
私はかつて、うつ病と診断され、ひたすら食っちゃ寝生活を続けて劇的に太りました。
しかしその後、躁エピソードが現出し、診断は双極性障害、昔で言う躁うつ病に変わったのでした。
うつ状態はひたすら落ち込んでいるだけなので、他人に迷惑をかけることはありません。
しかし躁状態に陥ると、滅多やたらに喧嘩っ早くなったり、博打や酒、風俗遊びなどで金を浪費してしまう、という、怖ろしい状態になります。
私もまた、激しく金を浪費してしまいました。
しかし、ローマ時代から使われているという、躁状態を抑える古典的な薬である、りーマスを飲み始めてから、そういう馬鹿げたご乱行におよぶことはなくなりました。
古い薬といえど、効くものは効くのですねぇ。
ただし、この薬、血中濃度が高すぎても低すぎてもよろしくないということで、時折、血液検査をしてその濃度を調べています。
私の場合、りーマスの濃度が上がりにくい体質のようで、結構な量を飲んでいますが、いつも理想的な血中濃度におさまっています。
まずは良かった。
だからこそ、私は日々のつまらぬ仕事に耐えられているのでしょう。
現代医学の最新の治験の助けを借りつつ、今後も仕事を辞めるその日まで、無事に職務に精励したいと考えています。
精神科は他の科と違って、精神科医と患者との相性が病気の克服に大きな影響を与えます。
幸い、私は今の主治医と相性が良いようで、順調に日々の仕事をこなしています。
このまま、出世などしなくてよいから、引退の日まで無事に働き続けたいものです。