誰のために若菜を?

文学

  さっきから冷たい雨に雪が混じり始めました。
 寒そうですねぇ。
 
 冬は夏よりも酒の旨さが三割増しくらいに感じられます。
 酒が体を温めてくれるからでしょうか。
 このブログで何度か紹介しましたが、私のお気に入りは、栗焼酎のダバダ火振りです。

 ほんのり甘い、ブランデーのような香りがし、口当たりが良くて飲みやすいのです。
 私はこれをロックでやります。
 高いのでそうしょっちゅうは飲めませんが。
 最高の焼酎だと思います。

ダバダ火振(栗焼酎)900ml
ダバダ火振
ダバダ火振
ダバダ火振(栗焼酎)1800ml
無手無冠

無手無冠

 

 冬の酒が旨いのは、逆にいえば冬が寒々しく、侘しい季節だからでしょう。

 里人の 裾野の雪を 踏み分けて ただ我がためと 若菜つむらん

 後鳥羽上皇の和歌です。
 上皇は承久の乱に敗れて隠岐に流され、寂しい晩年を過ごしました。

 上の和歌は、光孝天皇の、

 
君がため 春の野にいでて若菜つむ 我が衣手に 雪はふりつつ

 という御製を念頭に置いているものと思われます。

 御製では君がために若菜をつむのに、上皇は、ただ我がために若菜をつむんですからねぇ。
 まして雪を踏み分けてなんて、涙なしには詠めません。 

 このまま雪になったら、冬タイヤを履いていない私はお手上げです。
 しかも首都圏の電車は雪に極めて弱く、すぐに止まってしまいます。
 一刻も早く帰って、ゆっくりと日頃愛飲のいいちこでも飲みましょうか。

乙 いいちこ 麦25°1.8L
三和酒類(焼)大分
三和酒類(焼)大分

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