またもや、寅さんを観てしまいました。
わざわざDVDを借りて。
今回のマドンナは桃井かおり。
結婚式の最中にウェディングドレスのままタクシーで逃げてしまう上流階級のお嬢様。
このシーン、「ロング・バケーション」というドラマでも同じようなのがありましたっけ。
勝手知ったる柴又の、寅さんの実家へ逃げて、しばらく滞在。
上流階級同士の結婚を潔しとせず、自活して生きることを目指します。
そこでいつもの寅さんの恋愛沙汰。
しかし結局、マドンナは元の鞘に収まります。
ただし、大会社の社長の息子であったお相手は家出して工場労働者になり、父親から勘当されてしまいます。
マドンナも英語塾を開いて貧しいながら二人で暮らすのです。
珍しいのは、柴又の皆さんが開いた小さな披露宴で、寅さんが仲人を務めること。
いつもだったら、ふられたと知った寅さんはふいっと旅に出てしまうのですが。
寅さんも老いたということでしょうか。
私たち夫婦は子宝に恵まれず、二人で生きてきたせいか、いつまでも若いような気がしています。
子供がいれば、もう20歳を超えているはず。
子供の成長とともに、親も成長できたでしょうに。
今の私には想像がつきません。
結婚して24年を経てなお新婚気分が抜けないとは、とんだ間抜けです。
奥さんがいない休日は、旦那は嬉しいものだとか。
しかしその心境、私には理解できません。
同居人に頼り切っている私には寂しいばかりです。
失恋ばかりの寅さんの恋愛、その心境は、いかばかりであろうかと思います。
そして私は、同居人に頼り切っている生活を、脱していかなければならないと思うのです。