連合王国、維持

社会・政治

 スコットランドが大英帝国から独立するか否かを問う住民投票、とりあえず独立反対が多数をしめたようです。

 大英帝国は、グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国というのが正式名称。

 ブリテン島には、かつてイングランド・スコットランンド・ウェールズの三つの王国が存在し、アイルランド北部を加えて4つの王国が連合してできたという複雑な歴史があります。

 北アイルランドではアイルランドへの帰属を求めるIRAなどの過激派が活動し、テロ行為に及ぶこともしばしばです。

 ウェールズはあまりに小さく、人数も少ないためか、あまり独立運動という話は聞きませんが、田舎者として馬鹿にされがちだと聞いたことがあります。

 スコットランドは面積も広く、人口も多いため、独立を求める声は昔からありました。
 かの名優ショーン・コネリーも独立運動の闘士だと聞き及びます。

 しかし、連合王国が成立してすでに300年。
 その間には、太陽が沈まない王国と言われるほど、世界中に植民地を持ち、大英帝国のどこかは必ず昼間だったというから驚きです。
 世界一の帝国主義国家として君臨しましたが、第二次大戦に勝利したにも関わらず、植民地のほとんどを失うという悲劇に見舞われました。

 どの敗戦国よりも、最も多くの利益を失ったのは勝者たる大英帝国でした。

 敗れたりとはいえ、米英他の白人巨大帝国主義国家群と激戦を戦い抜いた大日本帝国の雄姿が、有色人種を覚醒させてしまったからでしょうねぇ。

 パンドラの箱をあけてしまったのは我が大日本帝国でした。

 それから70年。
 かろうじて先進国の一角を占める斜陽大国、大英帝国が、自らの意志で国を分割させようなど、馬鹿げています。

 世界に与えるインパクトも巨大すぎます。

 さすがに多くのスコットランド人は今更独立国家となったとしても、それは苦難に満ちた道のりであり、現実的ではないと判断したのでしょう。

 冷静な判断だと思います。
 この冷静な投票結果を歓迎するものです。

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