驚いちゃいました。
民主党、自民党の0増5減案を丸飲みしちゃいました。
さすがの自民党も自分が主張していた案で良いと言われれば、断ることができません。
そのかわり、比例代表を80削減するという案が、社民党や共産党、みんなの党に不評です。
それはそうでしょう。
小さな政党が小選挙区で勝つのは至難の技ですから。
そして民主党が密かに狙っているのが、比例代表連用制だとか。
これだと小さな政党が議席を伸ばし、大政党の議席が減ることが確実です。
自民党の0増5減をのみ、自民党を抱き込んだ上で、比例代表連用制で小政党の賛成を得ようと言う、姑息な手段です。
そこには政策もへったくれもありません。
あるのは、政権を維持しつつ政界を浮遊していこうとする権力志向のみ。
増税はしないとか、無駄の削減で16兆円もの金をひねり出し、農家個別保障や子ども手当、高速無料化などのバラマキ政策を実行する、と言って政権を取った民主党。
笑っちゃうくらいすべてが裏目に出ていますね。
普天間基地は危険だと言いながら、普天間基地固定化はもはや避けられません。
民主党が政権を取ったとき、誰がここまでの体たらくを想像したでしょうか。
私は民主党に投票したことはありませんが、多くの有権者は期待をして民主党に投票したものと思われます。
それをすっかり裏切っちゃって。
できないことはできない、そう言えば良かったのです。
魔法のように財源が湧いてくることはなく、政権を担えば取りうる政策オプションは限られています。
もう有権者は民主党のマニフェストなるものを信じることはないでしょう。
国会で多数を占める与党が嘘八百を並べたことは、国民の倫理規範に影響を及ぼすものと思われます。
嘘ついても良いんだ、という誤ったメッセージを国民、わけても子どもたちに与えてしまいました。
野田首相は見通しが甘かったことを謝罪して、新生民主党の新たな政権公約を訴えるべきでしょう。
わが国民は馬鹿ではありません。
理屈をもって情で訴えれば、きっと分かってくれますよ。
まずはマニフェストが誤っていたことを素直に認めなさい。