酒井抱一と江戸琳派の全貌

美術

 今日は芸術の秋としゃれ込み、千葉市美術館「酒井抱一と江戸琳派の全貌」を観にいきました。
 超有名画家の名前を銘打っているだけあって、客の入りは上々。

 琳派というとなんと言っても大胆な構図が得意の尾形光琳ですが、私は酒井抱一の絵のほうが、大胆さには欠けるものの、どこか上品で、力が入っていない感じがして好きです。
 江戸後期、譜代大名酒井家の次男として生まれ、様々な大名家への養子の話があったようですが、すべて断り、己が信じる美の世界を貫き通したのは、なかなか見上げた根性です。


 その画業は花鳥風月や俳画に留まらず、仏画や「伊勢物語」などの古典の一場面の絵などにも及んでおり、武家らしからぬ奔放さをも併せ持っています。

 私が気に入ったのは、初期の頃の紅梅図です。
 図録から写真を撮りましたが、うまくいきません。
 下のようになってしまいました。

 梅が枝を伸ばす様が、まるで何かを掴み取ろうとしている指先のように、躍動感があふれていました。
 腐っても琳派といったところでしょうか。

 帰りは千葉三越に寄って、スッコチハウスのシャツを二枚購入し、ドトールで珈琲を飲んで帰宅しました。
 近いので楽でしたが、絵を観るのは疲れますね。
 知らず知らずのうちに体に力が入り、目を酷使するんでしょうねぇ。

酒井抱一と江戸琳派の全貌
松尾 知子,岡野 智子
求龍堂
酒井抱一 (新潮日本美術文庫)
玉蟲 敏子
新潮社

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