嫌な事件が起きました。
横浜国立大学の元教授で、今は名誉教授の70歳の男が、奥さまに殴り殺されたんだそうです。
夫が医者に禁じられている酒を飲み、しかも浮気したために夫婦喧嘩になり、マグカップで何度も殴りつけたところ、死亡してしまったとか。
奥さまは61歳。
殺意は否認しているそうで、おそらく殺すつもりはなかったと思います。
殺すつもりなら包丁で刺すとかスパナで殴るとか、確実な方法を採ったでしょうから。
奥さまは夫が意識を失うや慌てて救急車を呼び、病院に搬送されましたが、病院ではかなくなってしまいました。
飲酒や浮気が腹にすえかねてつい手が出てしまったのでしょうが、殺してしまってはねぇ。
夫を亡くした上に自分は殺人犯として服役しなければなりません。
人生の黄昏時にこんなことが起ころうとは、犯人も被害者も想像もしていなかったでしょう。
何年前に結婚したのかは知りませんが、おそらくは長く連れ添ったものと思われます。
そもそも愛想を尽かしていれば、夫が酒の飲み過ぎで死のうが、浮気相手と家を出て行こうが、いっそ清々したとしか思わないでしょう。
激高して殴ること自体、夫に執着していた証拠と言えなくもありません。
わが国の女性は比較的夫の浮気に寛容だと言われます。
わりと最近まで、お金持ちやお侍は愛人とか側室を持つのが当たり前とされてきましたし、江戸落語なんかを聞いていると、夫が吉原で遊んだからといって悋気を起こすなど、女房としは野暮なことだとされていたようです。
また、イスラム教では男は4人まで妻を持つことが出来ると聞きます。
わが国において一夫一妻が当たり前となり、愛人を持ったり売春宿に通うことが破廉恥なこととされるようになったのは、そんなに昔のことではないようです。
ただし、どちらもお金がかかりますから、お金が無い男にはそんな余裕は無かったはずで、世の中お金がある人は何事も良い思いができるようになっているんですねぇ。
もし殺人犯となった奥さまが、自分と夫との深い関係性に自信を持ち、たかが浮気で嫉妬するなんて野暮な女のすることだという、江戸時代の粋な女房のような価値観を持っていれば、こんな事件は起きなかったでしょうね。
だからと言って世の男性に大酒を飲んだり浮気したりを推奨しているわけではありませんが。
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