今日は国立能楽堂に金春流の定例会を観にいきました。
能はおめでたい岩舟と動きの激しい八島。
狂言は鞍馬参りです。
とくに八島が印象に残りました。
旅の僧の前で義経の亡霊が合戦シーンを模して激しく舞います。
刀をぬいて乱舞するそのさまは、義経の無念を痛いほど感じさせました。「八島」の義経です。
久しぶりに能を観にいって思ったのは、欧米系の外国人客が多いな、ということでした。
能の、指揮する者がないまま太鼓、笛、鼓、地謡が見事なハーモニーを奏で、軽やかに能楽師が舞う、というスタイルは、欧米の演劇や舞踊からみるとかなり前衛的に見えるらしいのです。
前衛劇がはるか以前から日本人の教養であり娯楽であったことは、驚異的なことです。
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