昨夜、ソファでいつの間にやらウトウトして、そのまま眠ってしまいました。
ただ、眠りが浅かったらしく、悪夢というか、金縛りにあいました。
金縛りというと、かつては心霊現象の一つと考えられることが多かったようですが、最近は睡眠障害と呼ばれ、肉体は眠っているのに脳が起きているという状態の時に起きると聞いたことがあります。
時折私も経験しますが、怖ろしいものです。
昨夜は、自分がソファで眠ってしまったことを自覚しており、何者かが私に害を為そうとうかがっていると思い込んでいます。
一刻も早く逃げ出さなければならない、と思いながら、体が動きません。
当然です。
眠っているわけですから。
しかし金縛りの最中はすでに目覚めているという意識があり、目覚めているのに体が動かない、逃げ出したいのに逃げられない、という状況でした。
びっしょり汗をかいてはっきり目覚めてから同居人に聞くと、ひどくうなされていたから何度か体をゆすって起こそうとしたが起きなかった、とのことでした。
こういうこと、十年以上前、頻繁に経験しました
上司からパワー・ハラスメントを受けてうつ病が再発した頃です。
その時は金縛りというより悪夢が問題でした。
医師からは、PTSDの一種と言われました。
暴言を受けている時のことが何度もフラッシュバックし、睡眠中にもそれが悪夢という形で現れるのだ、と。
その後私からの訴えでパワー・ハラスメントは無くなり、上司から謝罪文と解決金をもらって解決しました。
自然、悪夢とか金縛りはなくなっていきました。
ですので、昨夜は久しぶりの恐怖体験でした。
金縛りというか睡眠障害という現象、どこの文化でも心霊現象として捉えられてきたものと思います。
それはいかにも怖ろしく、何が何だか分からない状況であり、心霊現象としか言いようがなかったのでしょうね。
しかし今は、睡眠中の脳の働きによる、というのが常識になっています。
私は、超常現象というものは、いずれ科学的にその存在の謎が解き明かされるであろうと考えています。
もしかしたら霊的存在が実在すると証明されて、なんらかの装置を使って意思疎通できるようになるかもしれません。
あるいは全宇宙の歴史が謎の言語で詳細に述べられているとされるアカシャ年代記にアクセスできるようになるかもしれません。
心霊現象が心霊現象として存在するにしても、金縛りのように医学的にその実態が証明されるにしても、ほとんど人類史と同時に生まれたと考えられる神秘的なことや呪術的な事柄が何物なのかが判明するということは、とても興味深いと思います。
ただし、多くの神話やお伽噺、怪異譚やホラー映画が力を失うかもしれません。
しかし、それでも大丈夫。
何かが発見され、あるいは証明されたところで、また新たな超常現象が私たちの前に立ちふさがるでしょうから。