今日は午前10時からマンション管理組合の理事会でした。
12時半まで、2時間半もかかりました。
長い。
それもそのはず、9月から12月に予定している大規模修繕工事の契約を6月1日にひかえて、契約書・仕様書の文言を一言一句確認したのです。
請負業者の住友不動産が用意してきた原案が杜撰で、誤字脱字だらけ。
そんなことを理事会が一々チェックしなければならないのだとしたら、重要な案件の審議などできようはずもありません。
しかも疑問点を住友不動産の担当者にぶつけても答えられず、社に持ち帰って検討する、と言うばかり。
4千万円の契約にしては、いい加減すぎやしないでしょうか。
住友不動産はマンションが建ってから13年間管理業務を請け負っており、それに胡坐をかいているとしか思えません。
大規模修繕工事の請負業者を住友不動産に決めたのは前年度の理事会ですが、複数社から見積を取って決めたとは言うものの、これでは先が思いやられます。
どうも4月の人事異動で担当者が替わり、前任者との引継ぎがうまくいっていないのと、管理組合を素人集団となめてかかり、契約書も仕様書も黙って了承するものと思い込んでいたようです。
大きな間違いです。
理事長は銀行員で書類を精査するのは得意技。
私は職場で長く契約事務に携わり、その手の仕事に抜かりはありません。
おまけに理事の一人は建築家とあって、専門的な細かい質問をぶつけます。
さらにもう一人の理事は校正のプロらしく、誤字脱字や日本語として不自然な文言は見逃しません。
くじ引きで選んだとは思えない、最強の布陣です。
うるさ型が揃っているのですから。
結局最終案を5月21日までに管理組合のメンバー全員に送付し、5月25日までに意見を集約して6月1日の契約にこぎつけようということになりました。
何事によらず、仕事は人。
メンツさえそろえば、大手の住友不動産であっても怖れるに足りません。
せめて誤字脱字が無ければ、あんなに細かくチェックしなかったものを。
担当者が作成した原案、社内で誰もチェックしなかったそうです。
それじゃあミスだらけにもなりましょう。
わが業界では軽微な書類であっても、最低課長までは決裁を取り、二重三重にチェックしています。
スピードはなくても万事遺漏が無いお役所仕事というものは、そういったチェックの上に成り立っています。
そういう意味では社会保険庁の杜撰さはご同業として信じがたいものです。
どこの職場にもゴミ捨て場とも言うべき、無能な人間を送り込む部署が存在します。
もしかしたら、厚生労働省にとっては、社会保険庁がゴミ捨て場だったのかもしれませんねぇ。
国民の老後を預かる大事な部署だと言うのに。
昨日は雨と微熱でゴロゴロし、今日は今日とて午前中を理事会でつぶされました。
これで明日からまた仕事とは、やれませんねぇ。