閏日と発情期

文学

 今日は4年に1度の閏日ですね。

 年齢計算ニ関スル法律では、2月28日の午後12時に一つ年齢が加算されるため、平年における3月1日生まれと同じ扱いながら、戸籍上の誕生日は2月29日となるそうです。

 ただし、一般社会で2月28日を誕生日とみなすか、3月1日とみなすかは明確な定めはなく、それぞれの家族がよろしいようにみなしているとか。

 だから法的には、何も4年経たなければ年を取らないというわけではなさそうです。

 猫の恋 やむとき閨の 朧月  松尾芭蕉

 は何の関係もありませんが、その漢字の類似から、なんとなく、上の句を思い出しました。

 猫の恋する騒々しい声がやんで、閨に朧月がさしかかっている、という何となく人肌恋しそうな句ですね。
 松尾芭蕉にしては色っぽい句であるように感じます。

 春は恋の季節でもあり、野良猫がさかる姿を時折目にします。

 精神障害を発症するまでは、私もオスの本能に従って、早春には何となく人肌恋しいというか、平たく言えば性欲が増進しましたねぇ。

 人間は一年中発情期とか言いますが、私個人の経験で言えば、明らかに早春の短い時期、性欲の高まりを自覚しました。
 人間にも発情期があるのだなぁと思いましたね。


 芭蕉の上の句は、そんな芭蕉の煩悩までもが予見され、漂白の俳人にして求道者のイメージが強い彼の人間らしさが感じられ、微笑ましいと思うのです。

芭蕉全句集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
雲英 末雄,佐藤 勝明
角川学芸出版

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