阿久根市長をリコールに追い込もうとする運動が始まりましたね。
市議会への出席を拒否して専決処分を連発してきたのですから、当然でしょう。
目指していることが仮に正しくても、やり方が間違っていれば、民主主義社会では通りません。
政策の中身と同等に、手続きを重視する、というのが民主主義社会です。
面倒な手続きを経なければ物事が進まないことを、お役所仕事などといって揶揄しますが、そのお役所仕事によって、不正な事案の発生阻止が担保されていると言えましょう。
万事遺漏なきお役所といえど、様々な法律規則でがんじがらめに縛られ、仕事が新たな仕事を生む永久機械のような状況では、ミスも起きます。ミスが起きればさらに再発防止策がとられ、ますます仕事が増える悪循環です。じつに滑稽です。
その面倒くささに嫌気がさすのはわかりますが、独裁は許されません。
阿久根市のように市長が独裁的に市政を運営したことで、張り紙をはがしただけで係長が懲戒免職をくらったり、ボーナスがいきなり半分になったり、市長一族が経営する土建屋が予定価格とほとんど同じ金額の札を入れて落札したりするのです。
阿久根市長は住民至上主義を掲げて、自らの給与をカットしたりしていますが、もともとお金持ちの社長さんです。
市長の給料なんてみみっちくてどうでもいいのでしょう。
阿久根市長は、地方自治とはどうあるべきか、どうあってはならないかを、実地に示してくれた、貴重な社会実験と言えましょう。阿久根市民には誠に気の毒なことですが。
私は賢明な阿久根市民が、必ずや市長をリコールに追い込むものと確信しています。
ただし、署名運動が踏み絵となって、市長を支持する人々を差別するようなことのないよう祈ります。もちろん、その逆も。
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竹原 信一 | |
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