障害者雇用

社会・政治

 現在、一定規模以上の事業所には、障害者を雇用することが義務付けられています。
 事業所の規模によって、1名だったり、2名だったり、色々です。

 私が今勤務する事業所では、1名以上の障害者手帳を持っている人を雇用する義務があります。

 これまで、庭の草刈り要員で雇ったところ三か月もたたずに辞めてしまった者とか、いろいろいました。
 現在は足が悪い女性を非常勤職員として採用しています。
 
 その他に統合失調症の女性を一人雇っています。
 同じ精神障害者同士、話をする機会がありました。

 一般に統合失調症患者と言うと、福祉作業所などでボールペンを組み立てたりパンを焼いたりしているイメージがあり、得られる労働対価は月一万円程度と、それで生計を立てるというよりは、治療の一環としての作業という印象があります。

 しかし、私と同じフロアで働く統合失調症患者は、テキパキと仕事をこなし、なかなか有能であるように見えました。

 しかし、病気の哀しさ。
 どうしても休みが多いんですよねぇ。

 すると彼女が担当している仕事は誰かがかぶらなければならず、それが女性陣の間で不満を呼んでいたことも知っていました。

 で、昨日、彼女は課長に伴われて小さな部屋で面談したそうです。
 結果は、来年3月31日付けで辞職してほしい、とのことでした。

 課長も辛い決断だったと思います。

 生活保護より高い障害者年金をもらっているとのことなので、ただちに生活に困ることはないんでしょうが、病気が病気だけに、強い挫折感に苛まれるのは必至でしょう。

 私は幸いにして正社員ということで、病気休暇を三年までとれるし、病気休暇中も三カ月までは満額給料が出て、その後は共済組合から給料の7割程度までが保証されます。

 就職する時はあまり気にもしていなかった制度ですが、その手厚い職員厚生制度に救われたことは間違いありません。

 私のように精神障害者の知り合いがたくさんいる者の目から見ると、彼女はよくやっていたと思うんですがねぇ。
 
 世の中は厳しいですねぇ。

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