最近ニュースを見ても新聞を読んでも、雇用の話ばかりですね。
大卒の新人の内定率が60数%で過去最低だとか、30代後半の非正規雇用者が増えているとか。
それでも働いていればいいほうで、ひきこもりだとかニートだとか。
私も精神病で長く休んだことがありますので、仕事をしていない、あるいは、みつからない不安というのは想像できます。
しかし、雇用のミスマッチというか、業種によっては人が集まらないところがあるそうですね。
それと中小・零細。
大企業をひたすら目指して就職できないよりは、社会状況と自分の能力に折り合いをつけて妥協することが必要だと思います。
というか、生きるということは毎日が妥協の連続。
どんなに夢を描いても、野球少年の誰もがプロに行ってスターになれるわけではありません。
若い歌手などが無責任に歌う、夢をあきらめないで的な発想は、凡人を不幸にするものと思います。
人間到る処青山あり。
山一証券や北海道拓殖銀行の例をあげるまでもなく、大企業といえど潰れることはあります。
日本航空のように大量解雇することもあります。
どんな会社であれ、職種であれ、そこが青山かもしれません。
あるいは、起業でもパチプロでも、どこが青山かなんて、やってみないとわかりません。
インドの行者などは、ボロ一枚に路上暮らしでも、最高に幸せだと言います。
就職活動中の皆さまには、イメージや世間体にとらわれることなく、自分の青山を探していただきたいものです。
また、不本意な会社に就職したとしても、卑屈にならず、ここを自分の青山にするのだ、という気概で努力されますように。
人間到る処青山あり (じんかん、いたるところせいざんあり)
世の中その気になれば何処ででも死ねるということ。
また、そうであるから故郷を離れ世界に雄飛するのに躊躇してはいけないということ。
江戸時代末期の僧、釋月性の詩『將東遊題壁』より



