折角の週末。
雨が降ってしまいました。
雨に濡れるのは嫌ですが、雨に濡れるという行為、どこか人を高揚させる作用があるように思います。
雨の中歌ったり踊ったり。抱擁をかわしたり接吻に及んだり。
そういえば中学生の時の運動会で激しい雨に見舞われながら運動会を続行し、生徒達はずぶ濡れになりながら興奮して狂ったように応援合戦を繰り広げていましたっけ。
私は悪友数人と教室に戻り、雨を避けて校庭で狂気じみた行動を続ける学友たちをぼんやり見ていました。
その時はどうして雨中あんな行動を取るのだろうと不思議でしたが、今思えば自分もその輪の中に入れば良かったのかもしれないと思います。
青春の煌めきであるバカ騒ぎ。
そのバカ騒ぎに加われぬほど冷めきっていたのでしょうか。
年を取れば後悔ばかりが増えますが、雨の運動会を避けたことも、後悔の一つです。