せっかくの土曜日の朝、雨が降っていますね。
気温はけっこう高いようですが、雨が降るとどこへも行く気が起きません。
花は散り その色となく ながむれば むなしき空に はるさめぞ降る
「新古今和歌集」に見られる式子内親王の和歌です。
桜の花は散ってしまい、その気色を眺めていると、空から春雨が降ってきて、さらに虚しい気分になってしまいました、というほどの意かと思います。
桜はもうとっくに散った今朝の雨の気分にぴったりです。
今日のような日は、古今の書物をひも解いて、古人を友としてひと時の慰めを得るのが良いようです。
それとも、大好きな怖い映画でも借りてきましょうか。
![]() | 新古今和歌集〈上〉 (角川ソフィア文庫) |
久保田 淳 | |
角川学芸出版 |
![]() | 新古今和歌集〈下〉 (角川ソフィア文庫) |
久保田 淳 | |
角川学芸出版 |