思想・学問

 昨日、亡父の告別式が無事終わりました。
 忙しない二日間でした。

 母は終始気丈に振舞っていましたが、さすがにお棺を焼き場に入れる瞬間は声をあげ、すこし、取り乱しました。

 両親は学生時代に出会い、付き合っていた期間を含めればそれ以来50年もの関係性でしたから、無理もありません。

 私はあまりに多くの人が来て、少々気持ち悪くなってしまいました。
 
 まだ熱い骨を拾った時、やっと、父は亡くなったんだなと、実感しました。
 遺体とはいえ、ドライアイスなどで防腐処理された父は、今にも起き上がりそうに見えましたから。

 こうしてわが国の人々は、死者を本当の意味で送り出してきたのですねぇ。
 火葬というものの持つ峻烈な意義を、思い知らされたしだいです。

 告別式の法要、焼き場に移動してのお骨拾い、そして寺に戻って初七日の法要をすませて会食。

 11時に始まって、一通り終った頃、17時をまわっていました。
 私はなんだか疲労困憊で、それから車で帰ったのですが、運転中の記憶がありません。
 なんだか朦朧としていたようです。

 来月下旬には49日の法要があります。
 夏には新盆。
 あっという間に一周忌が巡って来ますね。

 今までブログにさんざん亡父の記事を書き散らかしてきましたが、49日の法要までは、封印したいと思います。
 私が未練たらたらでは、亡父が成仏できないでしょうから。