高円宮典子女王殿下が、出雲大社の千家国麿禰宜とご婚約とのニュースが飛び込んできました。
大国主命に導かれ、2,000年に及ぶ皇室との確執を乗り越えてのご婚約ということで、誠におめでたいことです。
大国主命は天照大神に国譲りをした神様ですが、天照大神の使者に対し、大国主命と長男は素直に国譲りを認めたが、次男はそれを潔しとせず、使者と相撲をとって敗れたことから、これを認めたとされています。
相撲とは、おそらく天孫系の人々と出雲系の人々との戦争を暗示しているものと思われ、嘘か真か、長い間出雲大社の社殿には縄が打たれていたと伝えられます。
もっとも、出雲大社は国譲りにあたって大国主命が立派な住まいを建てることを条件としたため、天照大神が建立したともされ、自ら作った屋敷に自ら縄を打つというのは不自然な感じもします。
古代においては、天孫系と出雲系の対立は長く続いたとみるのが妥当でしょう。
侵略者と敗者ですから。
ただし、大国主命は天照大神の弟であるスサノオノミコトの子孫とされていますから、天孫系と出雲系はもともと縁戚関係にあったのかもしれません。
神代の話ですから、どこまでが本当なのかは分かりませんが、大国主命を祭る出雲大社の禰宜と天孫系直系の子孫である女王殿下が婚約されるということには、深い因縁を感じます。
時代錯誤かもしれませんが。
これでまた一人皇族が減ってしまいます。
今、未婚の男性皇族は秋篠宮家の長男だけ。
悠仁親王殿下お一人というのはいかにも心細い限りです。
悠仁様が誕生されるまで喧しかった女帝論争はすっかり鳴りをひそめてしまいましたが、今のうちに女帝論争を復活させ、男系女帝のみならず、女系女帝をも皇位に就けるよう法律を改正すべきでしょうね。
女系は過去に例が無いから駄目、という人もいますが、何事も初めてということがありますから、気にすることはないでしょう。
それより、女系という血を理由にすることは、現代社会では絶対に許されないことだと、肝に銘じる必要がありましょう。