高慢と偏見

文学

 年度末が近付いてきました。

 この時期、予算の締めやら新年度の準備やらで、なんとなく気分がざわざわします。
 今日もそう忙しかったわけではありませんが、なんとなく気が急く感じです。

 就職以来、年度末を迎えるのは21回目。
 なかなか慣れませんねぇ。

 ていうか、毎日早起きして暗くなるまで働くという生活を21年も続けても、慣れるということがありません。
 そういう日々に、なんとなく異和感を感じます。

 オースティン「高慢と偏見」という小説があり、中学生の頃読んで貴族というのは気楽なものだと思った記憶があります。

 英国でドラマ化されて私はこれを好んで観ていますが、当時の英国貴族というのは、パーティに出たりお茶を飲んだり、ほとんど仕事らしいことを行っていません。
 広大な領土の上がりで食っていたのでしょうが、羨ましいかぎりです。

 わが国の公家も、かつては蹴鞠をしたり和歌を詠んだり宴会したり、夜な夜な夜這いをかけたり、遊んで暮らしていますね。

 圧倒的多数の庶民が過酷な労働に従事することによって生まれた富を簒奪したからこそできたこと。

 それに比べて今のわが国は誰もがあくせくと働いて、わずかばかりの涙金のような給料に甘んじ、10円や100円をけちりながら生活しています。

 かくいう私もそうした安サラリーマンの一人です。

 夢はジャンボ宝くじをあてて遊んで暮らすことですが、それはあまりに切なく、はかない願望ですねぇ。

 せめてはアベノミクスによって経済が上向き、少しでも給料が上がると嬉しいのですが。

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