鬼も内

その他

  今日は節分ですねぇ。
 鬼(邪気)を祓い、福を呼ぶ日。
 古来、季節の変わり目には邪気が発生すると考えられ、それを祓うことを目的とします。



 しかし、例えば成田山新勝寺では、「鬼は外」とは唱えないそうです。
 不動明王の大慈悲の前では、鬼の邪気さえも祓われてしまうため、だとか。

 今はマンション住まいなので、豆まきはやりませんが、実家に住んでいた頃は毎年豆まきを行っていました。
 そして高校生の頃、鬼は蝦夷や熊襲などの大和朝廷にまつろわぬ人々のことだとする説を聞くに及び、私は家族の中でただ一人、自分の部屋だけは「福は内、鬼も内」を唱えるようになりました。

 自ら邪気を呼び込むような無謀な行いですが、私は一種の太陽政策で、邪気を福に転ずることが出来れば、と願ったのです。
 その思いは46歳の今も変わりません。

 鬼(邪気)といえども、扱い方しだいでは、追い払わなくても、福に転じることを念ずれば、恒久平和への道が開かれると信じたいものです。