理研の特別顧問が、小保方氏のSTAP細胞再現実験の際、監視カメラを使うことについて、「世の中にはそこまでやらないと、彼女が魔術を使って不正を持ち込むのではないかという危惧があるのではないか」と語ったそうですね。
私が見るところ、彼女は稀代の詐話師だとは思いますが、魔女だとは思いません。
理研の大幹部としては、不適切な発言のように感じます。
魔女というと、現代ではアニメやドラマなどに登場する、愛嬌のある若い女性というイメージがあります。
ちょっと古いですが、「奥様は魔女」だの、「魔女っ子メグ」だの、「魔女の宅急便」だの。
要するに魔術が使えるというだけで、悪魔を崇拝し、仕える伝統的な魔女とは似て非なるものですね。
魔女の概念は非常に多様ですが、大雑把に言って、悪魔を崇拝し、悪魔と性的関係を結ぶなどして契約を交わし、強い魔力をもって、人や自然に災いを為す存在、といったところでしょうか。
実際は、キリスト教を信じず、古くからのシャーマニズムを信じていた人々が存在し、土俗的な儀式をおこなったりして、それがキリスト教徒には悪魔崇拝に見えたのかもしれませんね。
中世ヨーロッパで行われた魔女狩り・魔女裁判は、それは凄惨を極めたと伝え聞きます。
宗教に寛容な国に生まれて本当に良かったと思います。