今朝の新聞で、菅総理が10月に訪中する予定での検討を外務当局に指示した、との記事を読みました。
小沢一派が内閣不信任案に賛成するのを阻止するため、一定のめどがついたら退陣する、と表明してから一ヶ月。
菅総理は一定のめどのハードルをどんどん吊り上げ、結果的に延命は成功しています。
ことここにいたって、小沢一派は菅総理との権力闘争に敗れたのだと悟らざるを得ません。
今度は10月という具体的な時期を明言しての露骨な延命工作。
共産国家の指導層や、過激派が権力闘争や内ゲバを繰り返していたことを思い起こさせます。
菅総理の心性は、市民派という化けの皮をかぶった左翼過激派だったのだと知れました。
菅内閣が成立したとき、安部元総理が、本格的左翼政権と呼んで、その時私は何を馬鹿な、と思いましたが、今になってみれば安部元総理の慧眼に恐れ入るばかりです。
まずいですねぇ。
総理大臣を引き摺り下ろすのがこんなに困難だったとは。
ご本人、支持率1%になっても辞めないとうそぶいているそうですから、もはや民主国家のルールをお忘れになったとしか思えません。
保身と延命に汲々とするそのお姿、いかにも見苦しいというものです。
小泉元総理の郵政改革を始めとする各種改革と北朝鮮拉致問題、安部元総理の教育基本法改正、竹下元総理の消費税導入、中曽根元総理の国鉄民営化や日米同盟の深化。
考えてみると、歴代総理はそれなりに成し遂げたい政策があって、政権を維持しようと努めました。
しかるに菅総理、何をやりたいんでしょうか。
場当たり的に社会保障と税の一体改革だとか自然エネルギーの導入だとか言っていますが、民主党が大勝したときのマニフェストにはそんなこと書いてありませんでした。
延命が目的でそれに役立つ政策をひねり出しているのだとしたら、本末転倒というものです。
菅総理、あなたはもう十分働きました。
そろそろゆっくり休養してください。