2人

精神障害

 先日、NHKの番組撮影に関する記事を書いたとき、私には15年前から妻がおり、しかも互いの生活に干渉しあわないがゆえに良好な関係を保っており、極端な話互いが浮気しても両者は精神的平安を保つ、と書きました。

 それに対し、このブログを読んでくれている友人知人から、私への非難が寄せられました。
 もともと結婚願望などかけらもなかったお前はともかく、奥様はこんな記事を読んだら深く傷つくに違いない、とか、かっこつけるのもいい加減にしろ、とか。

 分かっちゃいませんねぇ。

 私はもともと結婚願望などありませんでした。
 それは確かです。

 それが何の因果か28歳で結婚することになったのは、同居人の人格に深く惚れこみ、尊敬したからです。
 元々男女間の愛だの恋だのを超えた、人間愛とでもいうべきもので私は同居人と結婚することになったのです。

 当然、私の性欲は人間愛で結ばれた同居人に向くわけもなく、むやみと近場の女を口説いては欲望を満たし、冷酷に捨てる、という行動に出ました。
 プロの女性を買うことも少なくありませんでした。
 一番面倒がないですからねぇ。

 しかし精神障害を発症して後は、それらの欲望もほぼ無くなり、しかも不能に陥ったため、私の愚かな女遊びは強制終了ということになったのでした。

 同居人は、おそらく私の愚かな遊びを知っていたと思います。
 しかし同居人は、それを男の馬鹿な性質と捕らえて、私を責めることはついに一度もありませんでした。

 互いに深く尊敬し合いながら、しかし互いの私生活には一切干渉しない、という今の関係性が、私には非常に心地よく感じられます。

 きっと同居人もそう感じてくれていると信じています。

 そうでなければ、精神障害で、酒飲みで、女遊びも好きだった愚かな私と今も一緒に暮らしているはずがないと思います。

 夫婦関係はそれぞれ千差万別です。

 わが家のそれが世間一般の標準から少々逸れているからといって、そんなことはどうでも良いことです。
 要は私と同居人が今の生活に満足していれば良いのです。

 私を冷たいと罵りたい方はどうぞ罵ってください。
 お前らおかしいと思う方はそう言ってください。

 しかし私たち2人の生活は、私たちが決めたルールと、互いの生活に干渉しない、という大原則のもとに動いていくのです。

 ちなみに、同居人は、このブログを決して読もうとしません。
 私の精神の奥の奥を見るのが怖いのだそうです。

 どこまでいっても、表面的な仲良しでしかないのです。

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