30周年

その他

 今日で東京ディズニー・ランドは開園30周年を迎えるそうですね。

 朝のニュースで30周年記念のイベントに参加するため早朝から並んでいる多くのファンが映し出されていました。

 御苦労なことです。

 東京と名乗ってはいますが、正確には千葉県浦安市に位置します。
 まぁ、川一本隔てただけですから、堅いことは言いっこなしにしましょう。

 開園当時、私は中学2年生でした。
 高度成長からバブルへ向かう狭間の時期で、私より少し下に第二次ベビー・ブーマーの大群が控えており、世の中は活気に満ちていました。

 中学三年生の時には卒業遠足ということで、級友たちは東京ディズニー・ランドで楽しんできましたが、高校受験が終わってから私は不登校になっていたので行きませんでした。

 学校に行けない、行きたくない、という不登校ではなく、もう授業もなく、毎日レクリエーションをやったりしてばかりいたので、馬鹿馬鹿しくて行かなかったのです。

 進学する高校も決まっていましたので、制服を着て行ってきます、と親を騙し、盛り場や公園で時間を潰してちょうど良い頃合いに帰宅する、という日々を一か月くらい過ごしました。

 私の実家は東京都江戸川区。
 東京ディズニー・ランドが在る千葉県浦安市とは江戸川を挟んでお隣です。
 東京ディズニー・ランドまでは車で20分くらい。
 現在住まう千葉市の自宅からも車で40分まではかかりません。

 しかし、私は東京ディズニー・ランドに足を踏み入れたことがありません。

 周辺に密集するホテルへは、会議や会食のため何度か行ったことがありまずが、本体とは未だご縁がありません。

 あの無理矢理気分を押し上げるような、軽躁状態みたいな感じが嫌なのですよねぇ。

 むしろ遊園地なのにビールはおろか熱燗まで売っていて、物悲しい雰囲気が漂う浅草の花やしきのほうがお好みです。

 そうかと思うと私の職場に、子どもがいない40過ぎた夫婦がいますが、毎週末、東京ディズニー・ランドで遊んでいる、ということで、人それぞれなんだなと思います。
 この夫婦、ミッキーマウスなどの着ぐるみ、あれは人が被っているのではなく、本物の生き物なんだと真顔で主張します。
 そう思えばこそ、東京ディズニー・ランドが楽しくて仕方ないんでしょうねぇ。

 ひねくれ者の私には羨ましいような天真爛漫な夫婦です。

 その夫婦、食うことが大好きで、しかも子どもが好むようなハンバーグだのミートソースだのばかり、毎晩2人で外食で楽しんでいるそうです。

 私と同居人はと言えば、鮨屋に行って酒と刺身だけで握りを一切食わなかったり、大衆割烹みたいなところでろくに食わずに大酒を喰らったり、いくら酒のカロリーが高いとは言っても、痩せてしまうのは道理です。

 近頃はそれすら面倒で、幸い徒歩3分の所に安くて新鮮な魚を置いている魚屋があるので、そこでわずかばかりのつまみを買ってきて家で飲むことが多くなりました。

 東京ディズニー・ランドには酒を提供するレストランもなく、缶ビールも売っていないと聞いたことがありますが、本当ですかねぇ。

 そのこと一つをもって、かの遊園地のコンセプトは、私のようなおっさんを排除しようとしているとしか思えません。


にほんブログ村


人気ブログランキングへ